| ■第7回 【スーパールーキー登場】 |
焼肉屋さんで最も人気のあるメニューといえば・・・カルビ(バラ、アバラ)をおいてほかにないでしょう。商工連アンケート(97年に在日本朝鮮人商工連合会が35都道府県の在日コリアンが経営する焼肉店来店者2120人を対象にまとめたアンケート調査)の「好きなメニューベスト10」で堂々の1位(57.8%)を記録したほか、当サイトの人気メニューランキングでもやはりトップでした。カルビを野球で例えるなら「4番バッター」といったところでしょうか。
そのカルビに負けず劣らずの人気者がタン塩。上記商工連アンケートではカルビに次ぐ2位(44%)でした。ほとんどのお客さんが、必ずといって良いほど最初に注文するあたり、なんだか「1番打者」っていう感じしませんか?
4番も1番も野球でいえばバリバリの主力選手。いまやカルビ、タン塩を抜きに焼肉を語ることはできません。ホルモン焼きから始まった焼肉屋さんですが、カルビやロースといった赤肉とタン塩がメニューに加わることで、大きな大きな戦力アップを果たし、外食産業のなかでも不動の地位を築き上げました。
特にタン塩の出現は、この業界に多大なインパクトを与えたといえるでしょう。タンシチューくらいしか利用方法がなく、素材として余っていたタンを焼肉店で初めて取り入れたのは、業界最王手の「叙々苑」でした。1975年のことです。塩味で食べるというのが当時はとても新鮮で、たちまち評判になりました。タン塩は、塩ホルモンや塩ハラミといった今日の塩味ブームの基礎を固めた商品として、業界発展への貢献度も高いものがあります。
そして最近、タン塩以来といわれる「スーパールーキー」が焼肉屋さんに登場しました。『トントロ』という肉です。豚の頬から首まわり、肩にかかる部分の肉で、鮮やかなピンクの霜降りがマグロのトロにそっくりなところから名づけられました。ポークの頭文字を取ってP(ピー)トロなどとも呼ばれます。脂っこくなくサッパリ、サクッとする食感は、他にはない新しさがあります。ヘルシーで栄養価も高く、人気はいままさに赤丸急上昇中といえます。
トントロは朝鮮半島では古くから食べられてきたそうですが、日本では最近までスポットがあたらなかったようです。焼肉店に初めてお目見えしたのはいまから5年前。北海道旭川市の何店舗かのお店で出したのが起源とされています。なぜ、数店舗が時同じくしてトントロを世に出すことになったのでしょうか。実は同市の「米谷産業」という卸業者が仕掛人だったのです。同社営業担当者によれば、美味しいことは前から知っていたのでなんとか商品化したいと思い、卸先の焼肉店に協力してもらったのが発端だったそうです。
その後トントロは旭川から北海道全域に、そして全国へと広がりを見せています。みなさんはもう、この焼肉界のスーパールーキーに出会いましたか?まだの方はぜひぜひ「焼肉天国.COM」で、置いてあるお店をチェックして、さっそく食べに行ってみましょう。本当に美味しいですよ!
(MIN)
※プロフィール
MIN : 東京生まれの在日コリアン3世 スーパーミクロ経済・アナリスト ちなみに実家は元焼肉屋
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