第10回 【ユッケジャンの秘密】

1年の中で一番暑い時期を韓国では※『三伏』(さんぷく)といいます、その期間中には夏バテによって消耗された体力の回復と維持のために特別な食事を摂っていました。

そのなかでも、最もポピュラーな食べ物はやはり、【ポシンタン(犬肉のスープ)】と 【参鶏湯】です。

しかし、これらの料理はあまりにも栄養価が高過ぎ、お年寄りや子供には返って身体に負担をかけてしまうこともあるので、あまり進められるものでは無いとも言われています。

そこで、韓国では『三伏』にどんなものをたくさん食べていたのかを調べてみると、 意外なことに、みなさんもよくご存知の【ユッケジャン】が健康食として食べられているのです。
ユッケジャンの主材料は高タンパクの牛肉で、脾臓を補い、血液の循環を助け、筋肉と骨を丈夫にし、のどの渇きを抑え、強壮の効果があり、吐き気や下痢を抑えるなどの効果があります。

さらに、ネギやわらびをはじめ、たくさんの野菜が入り栄養のバランスも大変良く考えられています。

それらを、唐辛子・味噌でじっくりとコクが出るまで煮込んでいきます。
韓国では『以熱治熱』という言葉があります。
熱を持って熱を制す、といった意味ですが、暑い時に熱い物を食べると発汗が促され 返って身体を冷ましてくれる働きがあることをご存知の方も多いと思います。
同じく唐辛子にも発汗作用があり、その効果は倍増されます。

そのような理由から夏バテによる食欲不振時の栄養素や、 たんぱく質不足の場合にも良質のたんぱく質を摂取できるという優れた食物なのです。

これから一日ごとに暑さが増してきます、来たる猛暑に備えて【ユッケジャン】で 健康で元気な身体を作ってみてはいかがですか?

※伝統的に韓民族は夏至後、三番目の庚日(暦上、庚にあたる日)から立秋後の庚日までの期間を『三伏』という。


※プロフィール チェ・ギュナン :韓国焼肉 徳水宮 代表

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